地方統一ダブル使用構築~カロスの底力みせつけたい!!!~
皆さまアローラ!エミールと申します。今回は地方統一ダブルという,診断メーカーによって選ばれた地方のポケモンのみを使ったダブルバトルという非常に面白いルールの大会に参加させていただきました。ポケモンは8匹まで登録可能で対戦ごとに登録されたポケモンから6匹選んで戦う形式です。詳しいルールについては下記の運営ブログのほうでご参照ください。
haniwatoon-pokemon.hatenablog.com
1.選ばれた地方について
今回自分が診断メーカーによって引き当てた地方は記事タイトルにもあるようにカロス地方です。ここではそのカロス地方に登場するポケモンの対戦における特徴について少し掘り下げていきたいと思います。
特徴その1 メガシンカポケモン不在!?
カロス地方にて初出となった『メガシンカ』。それはバトル中に1匹のみで持ち物がメガストーン固定となることを代償にポケモンの能力を大きく引き上げる要素です。しかしながら今回のルール上その地方が原産の一般ポケモン(伝説幻使用不可、アローラのすがたはアローラ地方に含む)しか使用することができないためカロス地方でメガシンカすることができるポケモンは存在しません。なお伝説幻が解禁となってもカロス地方にはディアンシー以外でメガシンカできるポケモンはいないのですが。
特徴その2 準伝説ポケモン不在!?
カロス地方には所謂三鳥、三犬、三剣士等と呼ばれるファイヤーやライコウ、テラキオンのような立場のポケモンがいません。その他の地方には三鳥、三犬、レジ系、UMA+クレセリアヒードランレジギガス、三剣士+ボルトランドトルネ、UBがいます。これにより他地方と比べた時地方全体のパワーが一回り低いものとなりがちです。無論すべてのポケモンが採用できるわけではないので、それだけで勝敗が決まるわけではなく登録ポケモンによっても変わってくるのでそこは各々の腕の見せ所といったところでしょう。
特徴その3 ねこだましは進化前含めて2種類のみ⁉
ポケモンバトルにおいて優秀な技である「ねこだまし」。相手のポケモンにダメージを僅かに与えつつ怯ませることによってきあいのタスキや特性がんじょうの無力化、隣のポケモンの素早さ操作のサポートなどの展開補助や相手に行動を1ターン遅らせることが可能です。しかしこの技を覚えるポケモンはカロス地方にはニャスパーとニャオニクスしかいません。そのうちニャスパーは進化前ポケモンであるため非常に貧弱でニャオニクスはオスメスで覚える技や特性が異なり実質2種類のポケモンとして扱えますが対戦画面の6匹に連れていくことができるのは1匹だけ。オスは優秀な補助技を先制してうちことができる特性いたずらごころを持ち、メスは相手によって能力ダウンしたとき特攻が上がるため主に特性いかくへの対策とされるかちきを持ちます。どちらもなかなかに優秀ではありますが他地方のねこだまし持ちと比べると耐久性には難があり、構築のパワーが元々不安なカロス地方において相手にねこだましを打つためだけに選出するのは勇気のいる行動でしょう。
2.登録ポケモンの候補
まずは構築の軸となるポケモンを1匹決めました。
はい、ニンフィアです。カロス地方で使える特殊全体技をタイプ一致で打てるポケモンでトップクラスであるポケモンです。7世代に特性フェアリースキンの倍率が低下しましたがそれでもなおいい火力、特殊耐久を持ち相手に最大限の警戒をさせることができます。このポケモンをサポートしたり、通しにくい相手を倒せるポケモンを優先して登録することにします。
次に登録を真っ先に決めたポケモンがもう1匹います。
ゲッコウガです。高い素早さと豊富な技範囲、特性へんげんじざいによる擬似的なタイプ変更可能、両刀もできる攻撃と特攻があり、相手に合わせて技を変えることで非常に使い勝手の良いポケモンです。特にこの大会のルールは対戦相手に合わせて8匹から6匹を選んで戦うため非常に噛み合ったポケモンだと思います。
この2匹を確定として残りの登録ポケモンの候補を見ていきたいと思います。
なお候補ポケモンの順番に関しては考察段階で思いついた順で登録ポケモンの候補はブロック分けの前に決めていました。蛇足な部分も多いため時間ない人は飛ばしても構いません。
ゴロンダ 悪格闘タイプ 高めの攻撃力とすてゼリフ、ともえなげといった特徴的な技を覚え、じごくづきもあるため対滅びやツボラキのような対処の面倒な相手への性能はかなり高い。パンチ技もあり技範囲は広め。耐久はそれなりにはあるが素早さは中速よりやや低めで4倍弱点を持つため数値ほどは耐えられない印象。
ビビヨン 虫飛行タイプ シングルバトルではかつて眠り粉と蝶の舞による嵌め戦法が猛威を振るったことがある。ダブルトリプルでは特性フレンドガードやふんじん、いかりのこなを生かしたサポート型が主流。素の耐久火力素早さは若干物足りない印象。
ギルガルド 鋼ゴーストタイプ 言わずと知れた強ポケモン。高火力高耐久、
優秀なタイプを持ち技も有効な範囲が広い組み合わせを持つ。ゴーストタイプであることからかげふみも無効で対滅び性能も高くトリックルームにも強め。
オーロット 草ゴーストタイプ トリックルームを覚えるゴーストタイプ。かつてはオボンのみを特性しゅうかくで何度も使いまわすゾンビ戦法が流行った時期もあったとか。火力もトリル役としては十分あり技もりののろいで草タイプを付与して技たがやすの対象を増やすことができる。
ブロスター 水タイプ 優秀な技範囲と火力を持つ特殊アタッカー。範囲技は特性メガランチャーが乗らない技しかないため優先順位は低め。
ホルード ノーマル地面タイプ 農家のおっさん。その見た目とは裏腹に特性ちからもちによる高い物理火力と豊富な技を覚えるため非常に優秀なポケモンである。耐久素早さは中途半端であるためスカーフを持たせて素早さを補ったりすることが多い。カロス地方で電気タイプを無効化できる唯一のポケモンである。
ニャオニクス エスパータイプ カロス地方唯一のねこだまし持ち。詳細は前項で解説したので省略。1匹で実質2匹分だから少しお得感ある。
マフォクシー 炎エスパータイプ。御三家でカロスには珍しい炎タイプの1匹。
トリックルームも覚えるが自身はガブリアスよりも早い素早さを持つため少し生かしづらい。火力はやや足りないくらい。
エレザード ノーマル電気タイプ。珍しいタイプと特性かんそうはだによる水技無効が魅力なポケモン。高速低耐久ポケモンであるため扱いには注意が必要。
ヌメルゴン ドラゴンタイプ。カロスのカイリュー、ボーマンダポジションのポケモン。非常に高い特防と豊富な技範囲を併せ持つ一方で火力はやや物足りず、物理耐久、素早さも並みといった感じ。特性そうしょくで粉技が無効なのも地味だが強い。特に対雨相手はメガラグラージ以外の相手なら過労させすぎなければ完封できる性能を持つ。
ファイアロー 炎飛行タイプ。6世代のころは暴れまくっていた鳥。7世代で特性の大幅弱体化は食らったが先制で追い風が打てるのはなお強力で元が非常に高い素早さを持つため使いどころを誤らなければ今でもそれなりには戦えるはず。
そのほかアマルルガやガチゴラスも少しは考えましたがニンフィアと合わせることを考えると通らないタイプが似通っていたり耐久に不安があったので候補には入りませんでした。
3.実際に登録したポケモン
画像は登録時と同じ順番になっています。最初にホルードオーロットを並べたのはお相手に少しでも耕すを意識させるためのブラフです。実際に耕すを入れるかは相手のポケモンを確認してから決めるつもりでした。ニャオニクスを入れてないのは周囲のポケモンがこうげきすばやさ両方を1ターンで上げる技を覚えないため1ターン動かないデメリットに見合わないと判断したためです。なおこの判断をしたことでお相手の積み技への返しが非常に厳しくなっていますが元々厳しいので誤差だと考えました。
4.使用した構築
自分の予選ブロックはまことの勇気ブロックでした。そこでの対戦相手はカントー3人、ホウエン1人、アローラ1人でした。それぞれ登録しているポケモンは違いますが地方ごとに構築を用意して戦うつもりでいたのでそのようにして準備しました。
vsカントー
ニンフィアはこだわりメガネ、ゲッコウガは物理型、ホルードはスカーフ持ち、ゴロンダは対滅び特化型、ギルガルドは弱点保険、ヌメルゴンは特殊z型です。対戦相手毎に僅かに技を入れ替えて対応していました。
vsホウエン
お相手が雨やトリックルームによっていたためヌメルゴンをパワーウィップ搭載たつじんのおび持ち特殊寄り両刀にして対応しました。ホルードはチョッキ持ちです。
vsアローラ
正直地方のパワーが違いすぎて厳しい相手でした。ホルードに電気z、ゲッコウガに水zを持たせてピンポイントでメタを貼りました。メタ外して負けました。
5.対戦結果
3勝2敗 リーグ内2位で予選突破ならず!リーグ1位は予選全勝だったそうです。自分は完全な運勝ちも含めての結果なので勝ち越しできただけでも十分な戦績だと思います。決勝トナメは抽選枠も落ちたのでいけませんでした。残念。
最後に主催運営、対戦してくださった皆様ありがとうございました。カロス地方は使えるギミックが他地方と比べ貧弱で構築を考えるのが非常に大変でしたがとても楽しかったです。
(そういえばオーロット登録しただけで1度も使ってないな。。。)